安産をデザインするということ

自然なスローな分娩が一番よい・・・?
たとえばまったく手を加えない、いってみれば自然なスローな分娩が赤ちゃんにも母親にも一番よいと思っておられるのではないですか?どうでしょう。
自然という言葉には何かしら引き込まれるいい響きがありますね。しかし自然であることはときには悪さもすれば不合理なものにもなるのです。早めに、的確に、正常な陣痛に戻せば赤ちゃんに長時間のストレスを与えず短時間分娩が可能。
たとえば陣痛発来で入院したけど、その数時間後に微弱陣痛に変わってしまったらどうでしょうか。微弱陣痛になったら妊婦さんにしてみれば痛いのに分娩はすこしも進みません。
そのまま自然がいいのであれば2、3日かければいわゆる自然分娩が可能かもしれません。痛いのに分娩は進まないけど自然派だからそれでよいのであれば、それもよいでしょう。しかし早めに的確に判断、正常な陣痛に戻せば赤ちゃんが長時間のストレスでしだいに弱ってくる前に短い時間で分娩を終わらせることが可能なのです。

赤ちゃんにもお母さんにも適切に判断し分娩を。
もう一つの例、子宮口は全開して赤ちゃんの頭がある高さにまで降りてきているけどそれ以上なかなか進まない。でもあと二時間、あるいはそれ以上の時間がかかっても妊婦さんのいきみで頑張ってもらったら分娩可能かもしれないというお産があります。このまま何もせずただ見守るだけにすれば、最後の最後にまわりのスタッフが子宮を強い力で何度も押さなければ産めないでしょうし、赤ちゃんもどうにか生まれてくるかもしれない。
しかし考えてもみてください、赤ちゃんは長時間の子宮と産道の圧迫によるストレスで徐脈が頻発しほとんど仮死状態の命がけなのです。これは無痛分娩でも赤ちゃんの事情は同じです。
母体も疲労がピーク。
こうした場合でも生まれてきたら自然分娩といいます。状態が悪くなって緊急帝王切開になってしまったかもしれません。

一方、ここで適切に判断し、回旋(かいせん)異常であれば修正して効果的に引いてやればすぐにも、あるいは数分で分娩は終了です。こうすれば赤ちゃんは余力を残して元気に生まれてきます(ほんとうによかった)。赤ちゃんの仮死を未然に防いだのです。また傷つきやすい子宮を無理に圧迫して押し出す必要もなかったのです。
赤ちゃんにとって最もハードな分娩第二期、具体的には子宮口の全開大から分娩までの時間の短縮を図ることが実はとても大切なのです。
ほんの一部をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
合理的に判断し最高のテクニックを提供するのです。

ー 安産をデザインする ー

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生まれたての産声

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